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2019年12月26日木曜日

参考資料等(高知能2) 第1章 やはり、「下から上は理解できない」

参考資料等(高知能2) 第1章 やはり、「下から上は理解できない」



 第1節 そもそも、誰の説なのか?

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IQ30のコミュニケーションレンジ (30 IQ point communication range)の言い出しっぺと思われる人。

レタ・ステッター・ホリングワース
Leta Hollingworth (25 May 1886 – 27 November 1939)
Wikipedia

ただしホリングワース自身はそのときコミュニケーションレンジという用語を使っていないそうです。1987年になってGrady M. Towers という人が名付けたという記事がありました。

The Myth of The 30 IQ Point "Communication Range"
By Neuroskeptic
August 31, 2017 5:34 PM
Discover

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 第2節 絶対的高知能、相対的高知能



 第3節 やはり、「下から上は理解できない」



 第4節 知的水準が高すぎると大衆に売れない



 第5節 成績が悪いと「怠けている」と思われる

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知能が高いことを知られると、うまくやっても当然と思われる。うまくできないと怠けていると思われる。だから知られたくないという心情だそうです。

診断名「ギフテッドまたはタレンテッド」。 
ボケとバカの日々 2009/07/31 14:33
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 第6節 神童が大人になっても意外と普通?


全体としては十分に成功していると私は思うんですが。
知能指数140超の人を1500人集めて、その中にノーベル賞受賞者や大富豪がいないとご不満なんでしょうか。まあ知能指数が高すぎると成功しにくくなるという仮説には賛成しますけれども。

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ルイス・ターマンの神童実験

論文はおそらくこれですね。
Genetic Studies of Genius
Nature volume 119, pages695–698(1927)Cite this article
Lewis M. Terman

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世界を変える「天才」たち 並外れた頭脳の秘密に迫る
ナショジオ最新号 2017/5/7

調査対象者のなかには一流の科学者や政治家、医師、大学教授、音楽家になった人もいる。調査開始から40年後、彼らが発表した論文と著作は合計で何千点にもなり、取得した特許は350件、執筆した短編小説は約400編にのぼった。

一方で、並外れた知能が必ずしも傑出した業績につながらないことも判明した。IQが非常に高いにもかかわらず、成功できなかった人も多い。逆にIQが140未満でも、長じて名をはせた人たちもいた。ノーベル物理学賞を受賞したルイス・アルバレズとウィリアム・ショックレーがその例だ。
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『天才』が『ただの人間』であることを暴く、心理学者と神童たちの1世紀近くに及ぶ研究

2015/04/17 21:03
Inagakiさん
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 第7節 高知能団体も「上には上がいる」

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高知能団体の入会資格等はウィキ等を参考にしました。
本で示した表は標準偏差15で統一してあります。

高IQ団体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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「知能指数 … たったの130か … ゴミめ…」
に近いものがある、知能指数140のある人が正直に漏らした感想。

高IQの世界
「IQ100以下は精神的な障害者である」
齟齬 2019-06-20
御厨鉄さん による翻訳

元ネタはこちらだそうです。
Do people with 140 IQ see normal people (IQ 100 to 130) as stupid?
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 第8節 高知能ソサエティの役割




2019年12月25日水曜日

自閉症傾向は人類進化において重要

自閉症傾向は人類進化において重要

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西川伸一さん(AASJ)の記事
人類進化において自閉症傾向を持つ人の重要性を考察した総説を紹介しています。

自閉症は人類進化に必須の性質
(元ネタ)Are there alternative adaptive strategies to human pro sociality
2016年11月18日(11月15日Time & Mindオンライン掲載論文)

  まず、個人や家族の力量だけが問われる段階では、他の個体との関係に苦労する自閉症の人は淘汰される確率が高い。しかし、人類進化でうまれた共同的道徳性Collaborative Morarity)の社会が生まれると、状況は一変する。この社会は多様な人材を必要とする社会で、いわゆる変わり者の能力を必要とした。
   この総説で議論しているのは、知的障害のない自閉症についてだが、これは全自閉症の7割を超え、全人口の1−2%になる
   自閉症は社会性が欠如しているとよく言われるが、それには反対している。自閉症の人たちは、私たちが持っている、他の人も自分と同じように考えているとするTheory of Mindの代わりに、他人の意見に流されない、法則に従うようなTheory of Mindを持っていることを強調している。この例として、自閉症の人には数学者、物理学者、技術者、そして法律家が多いことをあげている。
   また、原始社会でも、誰もが新しい石器の作り方を考案できたわけではなく、おそらく狩りは下手でも道具作りのイノベーションを起こせる人材がいる社会だけが、道具を進化させ、他の社会を淘汰したと考えられる。そしてこのイノベーションには自閉症を持つ人が大きく貢献したのではと議論している。
   さらに、社会自体の維持にとっても、自閉症の人は大多数の意見に流されず、冷静に状況を判断できる点で、社会の存続に大きく寄与したと考えている。実際、トランプ現象をみると、私たちがいかに大勢に流されるかよくわかる。この状況を打ち破れるのが、「連帯を求めて孤立を恐れない」自閉症の人たちで、その人たちを尊敬する社会が最終的に持続可能な社会と言えるのだろう。自閉症の人が、確固たる法則を重視し、大勢に流されないことについては論文もあるようだ。
   進化は、生殖優位性だが、共同的道徳性の社会では、新しい技術を生み出し、また大勢に流れようとする社会に警告を発することができる自閉症の人は、異性にもてるという文化人類学的証拠を示している。このため、決して淘汰されることはない。それどころか、優れた社会では自閉症児の数は逆に増える

  1. 共同的道徳性の社会には自閉症の人は、社会に一つではなく、もう一つの選択肢を与えて、社会を強靭にした。
  2. 特に、大勢に流されず、イノベーションを起こし、確固たる法則に基づいて社会を導く点で貢献している。
  3. このように、自閉症を社会性の欠如ではなく、もう一つの社会性として積極的に評価することで、人類進化に対する新たな視点が生まれる。
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2017/5/21
自閉症者が人類社会に「不可欠」である理由 〜実は障害ではない!
最新研究が明かした驚きの真相
正高 信男 氏
京都大学霊長類研究所教授 認知神経科学

(略)ニホンザルの近縁であるアカゲザルの群れでも、集団外の脅威にもっぱら注意を払うサルと、仲間同士の社会的交流の調整にエネルギーを注ぐサルがいて、しかもサルがどちらの役割をはたすかは遺伝的にきまっている(専門的には遺伝的多型があるという)ことが報告されているが、人間にもこうした特徴はうけつがれているらしい。

社会的周縁に存在し、自然界のなかで自分たちがどう生きていくかに思いをめぐらす人物と、集団・社会内で互いの利益を調整し、どう上手くやっていくかに思いをめぐらす人物がいる——前者こそが自閉症者であることは改めて指摘するまでもないだろう。

先史時代、われわれの祖先が狩猟採集に依存した生活をおくっていたころ、天候の変化をよんだり、動物の習性を知ったり、あるいは簡便な道具を作成したりするための「ナチュラリストとしての才覚」にたけていた存在と、社交にたけた存在が相補的に機能することが、人類の地球上での生活圏の拡大に多大の貢献をはたしたと考えられる

(略)生物の世界がそういう多種による多様性、つまりバイオダイバーシテイ(生物多様性)によって成立しているように、人間の世界も遺伝的に異なる多様な存在がそれぞれ微妙に異なる脳神経システムを発達させることを介して、多様性を構成しているのである。
これがニューロダイバーシテイという発想である。

多数派による「迫害」
ただし量的には社会的周縁で生活するのに適応したような存在は、全体のなかで相対的に少数でこと足りる。おのずと全体のなかでマイノリテイとなる。
他方、いわゆる「健常者」が多数派を占めることとなる(ニューロダイバーシテイの考え方では、彼らのことを指して「定型脳を保持している(ニューロティピカル neurotypical)、略してNT」と表記する)。
そして有史以降、時代を経るにつれてNTの人たちがマイノリテイを駆逐し、自分たちにのみ都合の良い状態へ生活環境を変えてきたというのが,今日の先進国社会の状況にほかならない。

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人類で進化し、多様性が維持されている「こころの個性」に関わる遺伝子を特定
2018.08.22 09:00
東北大学大学院 生命科学研究科

 現代人の5人に1人は、一生の間に何らかの精神疾患を発症するといわれており、その原因解明および治療は、精神医学や神経科学における中心的課題の一つです。また、精神疾患は遺伝率が高く、しばしば生物学的な適応度(生存や繁殖)に大きな影響を与える可能性があるにも関わらず、ヒトの集団中に頻繁に見られることから「進化的なパラドクス」と捉えられることもあり、その進化機構の解明は進化学的にも重要な研究課題です。さらに、統合失調症や自閉症などの精神疾患は、社会行動や認知機能など、ヒトを特徴づけるような高次脳機能の障害を示すことから、人類の高次脳機能の進化の副産物として精神・神経疾患が生まれたのではないかという仮説があり、精神疾患関連遺伝子は人類の脳の進化において重要な役割を果たしたと考えられます。

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スティーブ・シルバーマン著 「自閉症の世界」関連情報

スティーブ・シルバーマン著 「自閉症の世界」関連情報




自閉症の世界 多様性に満ちた内面の真実 (ブルーバックス)


非常に面白いテーマと内容だったので、まるまる一章かけて解説しました。

しかし正直なところ日本語版は読みにくかったです。専門家と思われる方々から「大事なところがバッサリ省略されて主題がすり替わっており、語訳も多い」との批判がありました。アマゾンのレビューにも厳しい意見が散見されます。その中でも特に参考になったものを以下にご紹介します。


サイコドクターにょろり旅

2017-05-27
スティーブ・シルバーマン『自閉症の世界』の翻訳について
2017-06-02
スティーブ・シルバーマン『自閉症の世界』の翻訳について その2








2019年12月24日火曜日

西川伸一さん 自閉症の科学 記事一覧

私がこのシリーズを見つけたのはYahoo!ニュース(個人)でした。

当時は次の記事を探すのに苦労したのでリンクページを作りました。しかし今ではAASJさんのホームページ「自閉症の科学(連載)」で見られるようになっています。これ以降の記事はそちらでご覧ください。

私としては、リスト化したのを捨てるのも惜しいので下に掲載します。本家にない記事もあったので、それはYahoo!ニュース(個人)へのリンクのままにしてあります。


オール・アバウト・サイエンス・ジャパン(AASJ)代表理事

西川伸一さん 自閉症の科学 記事一覧(1-35まで)


自閉症の科学1:  小脳の重要性
自閉症の科学2: 遺伝的自閉症の治療可能性
自閉症の科学3: 幼児期の脳波検査の意味
自閉症の科学4:  成長に伴う脳の変化から見る自閉症
自閉症の科学5:  妊娠中の炎症が脳に及ぼす影響を探る
自閉症の科学6:  遺伝子の変異による発達障害を胎児期に治療する
自閉症の科学7: 自閉症の考古学
自閉症の科学8: 自閉症の神経科学的研究の現状
自閉症の科学9: 瞳孔反射で自閉症発症を予測する
自閉症の科学10:  新しい発想の大規模コホート研究SPARK
自閉症の科学11: てんかん発作を抑える腸内細菌
自閉症の科学12: 乳児の脳の発達を知る。
自閉症の科学13: 光遺伝学を使った動物実験
自閉症の科学14: 注目すべき自閉症の遺伝子研究(エクソン4が欠損したCPEB4)
自閉症の科学15: 睡眠障害についての調査
自閉症の科学16: オキシトシン受容体刺激剤の開発
自閉症の科学17: 脳機能の画像検査
自閉症の科学18: 自閉症スペクトラム児の消化器症状チェックリスト
自閉症の科学19: 音楽療法の効果
自閉症の科学20: 人の声に対する反応を探る
自閉症の科学21: ASD児童の言語学習にとってバイリンガル環境は有害か?
自閉症の科学22: 自閉症と表情
自閉症の科学23: iPSで自閉症の研究は出来るのだろうか?
自閉症の科学24: バーチャルリアリティーを用いて恐怖症を取り除く
自閉症の科学25: MRI画像研究からMRI検査へ
自閉症の科学26: 注意欠陥・多動性障害(ADHD)に三叉神経刺激療法が効果がある
自閉症の科学27: 腸内細菌叢を操作して自閉症を改善させる(ロイテリ菌)
自閉症の科学28: ウイリアムズ症候群研究の紹介
自閉症の科学29: 自閉症スペクトラムの薬剤治療の可能性を証明した臨床治験
自閉症の科学30: 幼児期の脳発達に介入する薬剤治療開発への期待
自閉症の科学31: クリスパー遺伝子操作を用いたサルの自閉症モデル
自閉症の科学32: 末梢神経の興奮性を変化させて自閉症を治療する可能性
自閉症の科学33: M-CHATを用いたASD早期診断を検証する(Pediatrics 10月号掲載論文紹介)
自閉症の科学34: 睡眠障害に対する家庭での対処
自閉症の科学35: 自閉症スペクトラム(ASD)と注意力欠如/多動症(ADHD)の遺伝的共通性





2019年12月21日土曜日

参考資料等ポータルサイト_高知能者のコミュニケーショントラブル2 人間は自閉的知能を持ったサルである

ここは拙著「高知能者のコミュニケーショントラブル2 人間は自閉的知能を持ったサルである」の参考資料等ポータルサイトです。

出版に合わせて順次、拡充して行きます。

本来、著作の参考文献やリンクは書物に明示すべきです。
しかし

  1. 私が参考にしたサイトが又聞きやコピペかもしれず、それがオリジナルであるというところまで調査が至りませんでした。スピード優先でとりあえずアイディアをまとめ、出版を急いだという事情があります。
  2. アマゾンKDPのルール上、どこまで外部リンクして良いものか判断できませんでした。リンクだらけの本を出して良いものか、またそこで寄り道すると内容が頭に入りにくくなるんのではないかと考えました。

したがって、参考にさせてもらったリンクをここに紹介します。
さらに元ネタをたどれた場合や、面白い記事があった場合は追加していきます。
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誠に申し訳ございません!

m(_ _)m

発売直後(2019年12月27日14:00以前)のバージョンには、以下の節が含まれていません。

第4章 第6節 原因の特定と治療可能性

かなり独立性が高い部分ですので、おそらくこれを先に読んでも問題ないと思います。流れの中で読みたい方は下記の資料集の第4章の最後にも同じリンクがありますので、そちらをクリックしてください。

お手数かけて申し訳ございません。
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全体に影響を与えたリンク・本・論文など(高知能2)

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[目次]

まえがき:人間は自閉症のサルなのか 
 
第1章 やはり、「下から上は理解できない」

第2章 独特の鋭い感覚

第3章 高知能者と自閉症

第4章 残酷な「天の配剤」:併存疾患と依存症のリスク

第5章 科学や芸術に貢献し続けた「自閉的知能」

第6章 文明社会を支える自閉的遺伝子

第7章 再現性の宗教=科学へのこだわり

第8章 ネットで広がる自閉的知能の生存空間

第9章 やはり「人間は自閉的知能を持ったサル」である

あとがき:自閉化する世界とネオ人類
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その他、興味深かった資料

2019年8月27日火曜日

熱中症対策:屋根散水システムその後の改良


屋根散水システムの話はまた来年になるかと思っていましたが、続けます。
その後に起こった現象と、問題点の解決についてです。

[その後に起こったこと]


  1. 散水による冷却効果は確かにあった。
    かつてのように夜になっても天井から熱を放射し続ける感じではない。
     
  2. 常に水がある場所やそこまでの水のルートに苔が生えるようになった。
    シーズンが終われば掃除するつもりだが、そこを歩くときは注意が必要。
     
  3. トンボが何匹か常駐し、縄張りを主張するようになった。
    交尾したり、それを邪魔して雌を奪い合うこともしばしば。
    追い払うのもかわいそうだが、そのまま産卵させるのはもっとかわいそうな気がする。産卵してもヤゴが生きて行けるような場所を用意するか?


[問題点とその解決]

スプリンクラーごとに特徴があり、総じて水の量が多いような気がしていた。水圧がないと広がらないが、最低の散水時間が1分であるためその間はかなりの水量を撒くことになる。その結果、かなりの水が溝に流れる。すなわち無駄ということ。

来年になったら

  1. 秒単位で散水できるタイマーを探して、たとえば10分ごとに30秒散水する
  2. 水圧にかかわらず満遍なく散水してくれる高性能スプリンクラーを探す

などの対応をしなくてはな、と考えていました。

しかし500円程度の安いスプリンクラーのレビューを見ているうちに、それらの問題は一発で解決しました。



その方法は

スプリンクラーの穴をテープで塞ぐこと!

そうすればより少ない水量で遠くへ飛ばすことができ、1分間の水量を減らして無駄な水を撒かなくて済むのです。

[2019/09/05追記]
その前にグルーガンで穴と周辺を塞いでからテープで固める
と、テープがふやけて水がダラダラと落ちることなく飛距離も伸びます。いろいろ試した結果500円程度の安いスプリンクラーは1分間の散水であれば、3本のノズルにそれぞれ5つ空いた穴のうち4つを塞ぎ、各ノズルにそれぞれひとつの穴だけ残すぐらいでちょうど良かったです。
[追記終わり]


具体的には上のスプリンクラーには、3本のノズルにそれぞれ5つの穴が空いています。それをたとえばテープで内側3つを塞ぎ、それぞれ外側の2つだけ残します。するとより少ない水量で、広く薄く散水することが可能になったのです!

しかもこのスプリンクラーは、水を打ち出す角度や方向を変えられます。範囲と水量を柔軟性に変えられて、その上「散水範囲が狭い」という弱点までもかなりカバーできるようになってしまいました。本当に凄いことです。


一方で最も高価だった↓のスプリンクラーには、水圧を強めると外周に多く水が撒かれてしまう傾向がありました。遠い円周上にはたっぷり水が撒かれますが、その内側がスカスカになってしまうのです。



しかし同じ要領で外端や途中にある穴をいくつか塞ぐと、そのような偏りはなくなります。ただしこの方法を知った後では「散水目的なら安いやつで良かったんだな」と思ってしまうことも確かですね。

言われてみれば簡単ですが、私ひとりではこの解決策を思いつくことはなかったかもしれません。レビューは読んでみるものだと思います。他の人が何を考えてどうやっているのか情報を集めることは、本当に重要なのだと改めて思いました。

(終)






2019年8月19日月曜日

熱中症対策:屋根散水システムを自動化!

私が住んでいる家は、夏はメッチャ暑くなります。

昼間のうちに屋根と屋根裏に熱を貯め込んでしまい、寝ている間にも熱を放射し続けるからです。おかげで夏の間はほとんど、エアコンをつけっぱなしです。

今年はエルニーニョ現象のため涼しい日々が続いていました。しかしエルニーニョは6月末には終わってしまい、7月途中から猛烈な暑さとなりました。このときふと、思いついたのです。

屋根を水で濡らせば涼しい夏が過ごせるのではないか?


…そんなの当たり前だろ!

とツッコまないでください。

私は興味のないことには、とことん興味がないのです。今までそんなこと考えたことないし、他にやることが多くあるので放置していました。

しかしいったん興味が湧くと、勝手に妄想エンジンが動き出します。やはりそのような考えはあるようで、工場などの熱中症対策にも使われています。

屋根散水

と言うそうです。

おそらくエアコンだけに頼るよりも、広い範囲で冷却効果が見込めるのではないでしょうか。電気が止まったりエアコンが壊れても対応できますから、特にお年寄りがいる家はリスクヘッジになるでしょう。うまく行けば冷房代も安くなるかもしれません。



そのシステムを構築するにあたって、いろいろ案を考えました
  1. 散水・灌漑チューブ(ホース)
    こんなやつ→動画
    広い範囲に撒くので長いチューブが必要となり、適切ではない。
    ホースに穴をあけるなどして自作できないこともないが、基本的に高い。
     
  2. ミストクーラー(涼しい霧を出すチューブ)
    こんなやつ→動画
    屋根周辺で涼みたいわけではなく、屋根そのものを冷やしたいので適切ではない。
      
  3. 排水溝周りに粘土で堤防を作り、屋根全体を水で浸す。
    雨漏りしそう。また空調の電線が這っているので、そこから漏電しているのに気付かず水に足を入れたら死ぬ。
     
  4. スプリンクラー
    まずはこれで無難に水を撒いてみる
     
ということで20メートルのホースを買って8mと12mの長さに切り、両端にジョイントとスプリンクラーを付けました。なぜ違う長さに切ったかと言えば、同じ長さのものが2つあるよりも組み合わせのバリエーション多いと思ったからです。




ちなみにもとの20mホースとして使いたい時は、下のようなパーツを使って両側からジョイントをつなげるだけでもとの長さに戻ります。だから10mのものを二本買うよりもおそらく安いですし、切ってしまった後のことを考える必要もありません。これらの部品を組み合わせれば、たとえ1mごとに切ってしまっても20mホースとして使うことができるのです。



さらに脱線すると、このパーツの両側の形はニッ〇ルと呼ばれています。日本語で言えば乳首ですね。また接続の形からオス・メスなどという単語も商品説明に出て来ます。そのせいかこの商品に限らず、
散水パーツなのにアダルト扱い
されて画像が表示されない部品があります。
なるほど、AIはこいつらをエロ商品と判断するわけね。



話を戻します。
これらと一緒に4分岐のパーツを買って水道に取り付け、そのうち2つをホース+スプリンクラーにつなぎました。これで手動ながら、散水システムの完成です。



酒を飲みながらふたつのスプリンクラーが回って屋根を潤すところを見ると、とても幸せな気持ちになります。トンボや蝶が飛んで来ることもしばしばです。

「おいおい。水は飲んでも産卵はするんじゃねえぞ」

などと言いつつ、悦に入っていました。



しかし私には、かなりの水量が排水溝に流れてゆくことが気になりました。

それは冷却に使われることのない、水資源の浪費です。

水道料金は1リットルあたり0.2円と言われていますが、夏の間ずっと使うのであればそのコストも馬鹿になりません。

調べてみると、(当たり前ですが)やはり散水は気化するときに最も熱を奪うということです。つまり常にビチャビチャと水浸しにするより、

乾いた頃にまた水を撒く間欠散水が有効

とのことでした。そのほうが少ない水で冷却効果を得られるのです。



となると、その作業を人間がやるのは非効率です。

一日に何度も冷房中のドアを開け、直射日光の下で水道栓をひねるのでは何のために生きているのかわかりません。

そして私は自動化フルオートという言葉が大好きです。

調べた結果、自動散水機というものがあることを知りました。

「自動化するのは来年でいいかな?」とも思いましたが、今年もまだ暑い日が続くという予報を見て買ってしまいました。間欠機能付きの散水タイマー「SST-4」です。少し安い「SST-3」には間欠機能がないようなのでご注意ください。




実はこの商品、機能自体は高い評価を受けていますが上部にある蛇口とのジョイント部分が不評です。「水漏れする」「すぐ壊れる」「別にパーツを買うことになって高くついた」などと、辛口の批評がされています。

しかし逆に言えば、問題点はそれぐらいなのです。私の場合は先に買っていた4分岐パーツの間にタイマーを挟むような形にして、蛇口とのジョイント部分を使いませんでした。ちなみにタイマー株はニップル型になっているのですが、そこに付属のジョイントをつけてネジ式に変換してあります。それを知っていて揃えたわけでもないのに、ニップルやネジの規格が統一されているおかげで追加コストが不要だったわけです。

こんな感じ。これならスプリンクラーの数を変えることができますし、それぞれについて水量が調節できます。

                  ↓↓↓↓↓






このような散水パーツは規格が統一されているので、メーカーが違っていても問題ありません。今回はほとんどのパーツをセフティー3(藤原産業)さんで揃え、スプリンクラーをひとつだけタカギさんにしました。その他ジョイントなどの小物はコーナンさんのプライベートブランド(PB)でまかなっています。

実はいつもタカギさんを園芸用に使うことが多いのです。しかし今回の散水システムは炎天下で酷使することになるので、壊れてもあまり惜しくないコストでまずは試してみようと考えました。それでもなんだかんだで1万円近くかかったと思います。過酷な環境で3年も使えたら上出来でしょうが、直射日光や寒暖差を避けるなどして寿命を延ばしてやりたいと思います。


ちなみにスプリンクラーの性能ですが、タカギさんのものはさすがに高価なだけありました。水圧を変えてもムラがなく、きれいな円を描きながら散水します。金属製で熱にも強いでしょうから、何シーズンも働いてくれるものと期待しています。



一方、プラスチック製の安物はセフティー3さんのものを選びました。これは弱い水圧だと動かず、少し強めの水圧をかけると勢いよく回ります。水が出る方向や角度を自分で設定するのでそれ次第のところもありますが、回転するときの摩擦が大きいように感じます。さらに水滴が大粒で、水圧を上げてもあまり広がることなく排水溝に流れる水量が増えます。植物への水やりならばそのまま土に吸い込まれて広がるので問題ないでしょうが、屋根散水などの冷却目的であれば効率的とは言えないかもしれません。




ちなみにタカギさんのものに良く似た金属製のスプリンクラーをコーナンさんのPBで見つけ、800円ほどで買いました。試してみるとドーナツ形に散水し、スプリンクラーに近いところは濡れません。これはおそらく、中心部に穴が空いていないからでしょう。パテントの関係もあるのでしょうが、造りが良いだけに非常に惜しい気がします。


さて、これで夏休みの工作は終わり。

明日からはこの自動散水システムが動いているのを見ながら、酒でも飲もうと思います。

(終)