(略)
首都圏では2015年以降、中学受験する児童の比率が増え、2019年には14%程度になったと推定されています。これらの児童はおそらく、それぞれの小学校で上位2割には入っているでしょう。母集団のレベルが高いため、かなりの難関校でも偏差値が低めに出るのです。
中学受験をする時点で、その児童の学力は同学年の上位2割に入っている可能性が高い
それに対して高校は、高校入試のない中高一貫以外ほぼすべての中学生が受験します。そこには勉強があまり得意でない生徒も母集団に含まれるため、難関校の偏差値が一気に跳ね上がります。たとえば中学受験では偏差値50ぐらいだった学校が、高校から入ろうとすると65以上になるような現象がざらに起きます。
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したがって難関校の偏差値は中学受験が最も低く、次が大学、そして高校受験が最も高くなる傾向があります。
同世代の中で同じ順位でも、受験偏差値は次のような順序になる
中学 < 大学 < 高校
これを図で説明しましょう(図表 11)。かなり大雑把な説明ですがご容赦ください。
図表 11: 中学・高校・大学受験の分布と偏差値
(略)
仮にある子供がいて、同世代の中で学力が上位10%でかなり賢かったとします。しかし中学受験は上位2割の子供の争いなので、その子は平均的でしかありません。つまり中学受験の偏差値は50近辺ということです(図表 11上段)。
(略)
乱暴に言い切ってしまえば
中学50 ≒ 高校65 ≒ 大学55
ぐらいのイメージですかね。
(略)
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