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2021年4月1日木曜日

地方出身親のための中学・大学受験 第2章 第4節 大学合格実績の基本は東大・京大・国公医合格率

 世間では、東大がブランド化しています。

東大をテーマにしたドラマ・漫画・テレビ番組はひとつの大きなジャンルとなっています。漫画で言えば「東京大学物語」「ドラゴン桜」。テレビでは「東大王」など名前を冠したクイズ番組もありますし、タレントが東大を目指す企画もしばしば目にします。東大生のユーチューバーも増えています。

しかしこと大学受験に関する限り、東大だけを最高峰だと考える風潮は時代遅れと言えるでしょう。もちろん東大は優秀な生徒を集めているのですが、各地域ともローカル化が進む中で京大を外すのは関西やその近辺の優秀層を見逃すことになります。そして東大・京大と同等かそれ以上の学力を必要とする医学部(医学科)を外して大学進学実績を語っても無意味なのです。


図表 2は国公立医学部医学科と東大・京大の理系学部の難易度(偏差値)を比較したものです。文系は医学部と比較できないため省略していることをご容赦ください。

図表 2: 国公立医学部医学科と東大・京大の偏差値を比較(理系のみ)


 

左側には東大・京大の学部別偏差値が並んでいます。まず驚いたのは偏差値的に「東大が完全に京大の上にいる」ことです。我々の時代にはもっと拮抗しており、京大の方が上回っている学部もあったように記憶しています。これも東京一極集中やローカル化の影響なのかもしれません。

それに対して右側の国公立医学部医学科の偏差値は、東大や京大とほぼ遜色ないことがわかります。東大・京大はもちろん阪大・東京医科歯科大・名古屋・九州まで、医学部は東大理一よりも難関か同等です。それ以外の国公医医は少なくとも京大レベルにあり、それを下回っている方がむしろ例外的という状況なのです。

したがって現在は、国公立医学部(医学科)を除外して大学合格実績を考えることに意味がなくなってしまったのです。

(略)

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