スポンサードリンク

pt>

2016年10月16日日曜日

第6章第8節 彼女と口喧嘩はしない。なぜならば




(略)

これらの説明は間違ってはいません。女と口喧嘩なんかしたら、男は「1日に使う会話リソース」の上限にすぐ達してしまいます。物量5倍以上の敵に正面から撃ち合いを挑むようなもので、途中からは一方的に虐殺される結果になります。
特に一日の終わり近くにそれが起きると悲惨です。男が持つ1日の会話資源を仮に20とすると、たとえば18使ってしまって2しか残っていない状態です。一方で女が持つ1日の会話資源が100とすると、それまで仮に男の3倍(18×3=54)しゃべっていたとしてもまだ46残っています。246という絶望的な戦力差の中で、男は「言葉の弾丸」を体中に浴びて死んでゆくのです。

彼が一生懸命に頭の中で反論を考えても、それを口に出すころには話題は変わっています。関係ない話を持ち出したり、終わった話を蒸し返したり、自分の言葉でさらに興奮したり、矛盾したことでも平気でまくしたる彼女もいます。これは話し合いとは呼べません。
(以下略)



第5章第3節 女の買い物は「迷うことを楽しむ」ショッピング





それに対し、女の買い物は奔放です。まるで「迷うことを楽しみながら時間を浪費している」ように見えます。買うものが決まっていないのに「買い物に出かける」こともあります。その場で見て店員に聞いて決めれば良いと思っています。行動を見ていると、そもそも買いたいのかどうかすら怪しく思えます。
男はそれを見て

「何をしているんだああ!急げよおおお!備品が揃わないイイヒイイイイイイイ!村が全滅するぞおおおお!!!」

と最初は焦ります。
しかし女がのんびり買い物をしたり、関係ないものを見始めたり、「おなかすいた」と言い始めるのを見て彼は愕然とします。「ひょっとして買う気ない?」「いろいろ準備して時間内にタスクを全部こなそうと急いでるの俺だけ?」と気付きます。
そう、彼女はおしゃべりしながらあれこれ迷うことを楽しむ「ショッピング」をしていたのです。
チーン! 彼の「調達部隊ごっこ」は終了しました。


彼はそれ以降、彼女と一緒に行動していても別のことを考えて気を紛らわすようにします。彼女のショッピングを見ているだけでイライラするからです。サボタージュ戦術です。すると今度は彼女のほうが怒り出し、対立が先鋭化します。
(以下略)




第4章第3節 認められていれば貧乏にも孤独にも耐えられる



(略)
承認欲求が満たされないと、男はむなしさに襲われます。職場と家庭、どちらかで認められていれば大丈夫です。しかし両方において「繰り返し軽んじられ、馬鹿にされる環境」にあると男は心を病んだり、失踪したり、自殺したりします。行き場のない攻撃性が自分に向いてしまうのです。
---------------------------------------
「この無能が!おまえそれでも営業部長か!」
「社長、申し訳ありません。」
「ノルマを果たせなければクビだぞ!クビ!代わりはいくらでもいるんだからな!」
部長は肩を落とし、帰路についた。
チェッ、そもそも会社が傾いたのは社長の判断ミスじゃないか。開発が遅れてライバルに先を越されるし、経理部長がすぐ辞めるから俺はそっちも見なきゃならないし。だいたい社長が遊ぶカネを給料に回していれば、若手が大量に辞めることもなかった。それを俺のせいにしやがって。しかしクビになってしまうのは仕方ないにしても、家族を路頭に迷わせるわけには行かないんだよなあ。
やっとのことで家に帰ると、奥様が玄関で待ち構えていた。
「あなた、今月の給料はまだですの?」
「ああ、遅れて申し訳ない。取引先からの振り込みがまだなんだ」
「このままだと困ります。子供の教育費が払えないですわ」
「わかってるよ」
「しっかりしてくださいな。我が家の大黒柱なんですから」
部長は疲れた体をベッドに横たえながら考えます。
どいつもこいつもカネ・カネ・カネ。俺だけに仕事や責任を押し付けて、カネだけむしり取って行きやがる。俺の稼ぎで食っているくせに、無能だの役立たずだの馬鹿にしやがって。こいつらのために働くのも、何だかアホらしくなってきた…」
次の朝、部長はいつものように家を出ました。
しかし会社から電話があって、出社していないが何かあったのかとのこと。
夕方には警察から電話があり、雑木林で首を吊った部長が発見されました。
ポケットには遺書があり、こう書いてあったそうです。
「私はもう疲れました。死亡保険金が入るので、それで最後の義務を果たしたことにしてください」

---------------------------------------

(以下略)



第4章第3節 誰もが納得する方法




たとえば学校の体育祭で、リレーの選手を決めるとしましょう。近年では進学のとき内申書のアピールポイントになるからと、子供をリレーに出したがる親が増えているそうです。あるいは「スポーツが苦手な我が子に誇りを持たせるため」に、先生に掛け合ってねじ込んでくる親もいるそうです。
親から「絶対引き下がるなよ」と釘を刺されていたりなんかすると、生徒同士の話し合いではなかなか決まりません。投票だの、じゃんけんだの、くじ引きだの、当事者同士の話し合いだの、解決法が提案されます。しかしいずれの方法も、不満を持つ人だらけになるでしょう。

そんなとき、男社会は簡単です
「実際に競争して、速いやつが出ればいいじゃん!」
なんともシンプルな解決法です。これなら一部の人以外、みな納得するはずです。負けた人は残念ですが、気持ちを切り替えてもらって別の種目で活躍するよう励まします。

この方法で納得しない男は少ないでしょう。なぜなら投票だの、じゃんけんだの、くじ引きだの、当事者同士の話し合いだのは、「リレーで勝つ」という目的を忘れたバカな決め方だからです。リレー選手という名誉職を巡って行われる、権力争いや談合を「くだらない」と軽蔑しています。そんなことでチームが負けるほうが、ずっとずっとムカつくのです。
(以下略)




第3章第4節 認知資源の浪費が危険な理由




その日の分の認知資源を使い切ってしまうと、考えたり話したりすることが億劫になります。的確な判断ができなくなるので、そんな状態のときに重要な決定をすることは避けなくてはなりません。
たとえばある社長が重要な決定(たとえば新規事業・買収・売却・人員削減)を行う直前に、クリスマスパーティに出す食事と飲み物のメニューを考えるべきでしょうか。あるいはヒヨコ1万匹の雄と雌を判断させるべきでしょうか。誰もそんなことは期待していませんし、頼むことはありません。

通常の会社では社長が正しい判断ができるように、周囲の人々がフォローして認知資源を無駄遣いさせないようにしています。秘書室や企画室と呼ばれる部署は、そういった役割を負っているのです。クリスマスパーティの食事がおいしくても、ヒヨコ1万匹の雄と雌を正確に見分けても、社長が判断を間違えると会社が潰れてしまうからです。
(以下略)



第2章第3節 集中を乱されると脳が「脱線事故」を起こす






男は一般的に「解決脳」優位ですが、自分ではその働きを自覚していません。
だから何かに集中しているときに気をそらされることを極度に嫌がります。
高速道路の合流で緊張しているときや、読書・プログラミングの最中に話しかけられるとイライラします。釘を打つ瞬間に話しかけられたら、手にしたハンマーを投げつけたくなります。集中を乱されると、それほどストレスがかかるのです。
しかし女のほうは同じことをやられても、男ほどイライラしないように見えます。もちろん男のほうがそもそも話しかけないとか、話しかけるタイミングに気をつかっているなどの理由もあると思います。しかしヤバいタイミングでうっかり話しかけてしまっても、女のほうはちゃんと対応してまたすぐ作業に戻れるように見えるのです。
会話も同じです。男は話の途中で関係ない話題に「飛ばされる」と、すぐに対応できません。「前の会話はどういう結論で終わったんだ?」「今の話題はそれと何の関係があるのだ?」と頭の中が大混乱します。その疑問を口にすると「やあねえ、その話題はとっくに終わったわよ」と笑われます。そのまま話題がどんどん変わってしまうこともあれば、突然に戻ることもあります。何の合図もなくランダムに車線変更する車の後を追っているようで、とてもついて行けないのです。

これはおそらく、男脳は「ちょっと脱線してすぐ戻る」ことができないことが原因ではないでしょうか。システム的に表現すると「タスクを切り替えるコストが膨大」なのです。
(以下略)


まえがき:男が怒る理由は2つしかない




なぜ男は「そんなこと」で怒るのか?
あなたが相手を怒らせて当然のことをしてしまったなら仕方がありません。あるいはもともと怒りっぽい男もいるでしょう。
しかし基本的に優しい性格の彼が、急に怒り出して怒鳴りつけることがあります。あるいは優しい夫が子供に冷たく当たったり、妻との会話を避けたりします。まったく不思議なことです。
彼女は彼の機嫌を直そうと必死に話しかけたり、どこかに連れ出そうとします。しかしほとんどの場合それは逆効果なのです。彼はますます不機嫌になり、ついにはどこかへ去ってしまいます。これはいったい、何が原因なのでしょうか。
「女心を射止める方法」「ペットと幸せに暮らす方法」などの本は多いですが、「男の習性を知って一緒に暮らす方法」について考察したものはそれに比べるとずっと少ない気がします。男のトリセツ(取り扱い説明書)のようなものはありますが、どうも表面的なマニュアルに感じられるのです。特に「怒りを鎮める方法」については、ピント外れで逆効果な助言が多いと思います。

# そんなことに怒ってるんじゃねえんだよ!!!!

と言いたくなるのです。

しかしご安心ください。
  • ほとんどの男は、自分がムカついた理由を自分でもわかっていません
  • なぜなら男は怒ると言葉を失い、感情を言語化することが難しくなるからです
  • 怒りが収まった後も、なぜ自分が怒ったかを説明して共感を得ようだなんて「男らしくないこと」はしません
  • こうして男は怒りの根本原因に向き合うことがないまま、ストレスを溜めて行きます

つまり本人すら怒りの原因を理解していないのですから、あなたが知らなくても当然なのです。

ほとんどの男は頭の中に「無意識に動き出す問題解決エンジン」を搭載しています。たとえ彼女にとって「ただ言ってみただけ」の会話でも、その中から解決策を見つけたり実現性を探ろうとする習性があるのです。そして幸か不幸か、その習性を持たない人がいるとは夢にも思っていません。だから「問題解決に向かわない人」「問題を切り分けようとしない人」「関係ない話を始める人」「話題をコロコロ変える人」などに対し、無性にイライラするのです。
しかも男は一度にひとつのことしかできません。集中を乱されると頭の中は高速列車が脱線事故を起こしたような状態になります。「ちょっと寄り道してすぐ戻る」ことができないため、気が散るような行動をされるのが大嫌いなのです。
なお悪いことに、彼の「会話資源」は彼女の5分の1ほどしかありません。話を聞いているだけでその日の「認知資源」を使い果たしてしまい、すべてにおいてやる気をなくしたり信じられないミスをするようになります。だから男は普段から会話や話題を制限し、時には「精神的居眠り」をすることによって判断力が鈍らないようにしているのです。

そんな男たちの習性から考えると、彼らが怒る理由はたった2つしかありません。それは「資源の浪費」と「尊厳の否定」です。
男がいま「重要だと考えている問題の解決」を邪魔されたり、「貴重だと考えている時間・認知資源・会話資源」などを無駄遣いされると、怒りの感情が湧いてきます。男の行動は資源獲得に向かっているため、そのための時間や労力を浪費されると不快になるのです。
そして男が持つ負の感情には「怒り」と「恨み」があります。
それでも「怒り」のほうはまだ一時的で、関係は修復可能です。しかし男を何度も怒らせたり、繰り返し馬鹿にしていると、「尊厳の否定」をしたことになります。これは修復不能な「恨み」という感情として蓄積します。これはたとえ自分が損をしても、相手には得をさせないという強い負の感情です。
男は貧乏にも孤独にも耐えられますが、繰り返し馬鹿にされ軽んじられることには耐えられません。「男は一番を目指し、女は平均を目指す」の言葉通り、太古の昔から獲得された習性なのですぐに変わるものではないのです。

ところであなた。ひょっとして無意識のうちに彼を軽んじ、馬鹿にする行動を繰り返していませんか?
あなたにその気がなくても、彼は侮辱されたと感じているかもしれません。
優しい人なのにあなたを怒鳴りつけたり、子供に冷たく当たったり、会話を避けるのも、きっと理由があってのことなのです。
男の感情をないがしろにすると、あなたの人生はとんでもなく不幸になります。彼は無関心になったり、攻撃的になったり、突然消えたりします。どんなに謝っても利益を与えても元には戻りません。男は局面に応じていろんな人と仲間になったり敵になったりしますが、「自分を繰り返し馬鹿にした人間」は一生の敵なのです。

しかしこの本を読んでちょっとした気配りをするだけで、周囲の男があなたを見る目はガラリと変わるでしょう。彼はあなたのことを尊重し、頼もしい味方になってくれるはずです。カネも時間もかかりません。ただその男の存在や役割を認めて、ねぎらうだけで良いのです。
「なぜ男はそんなことで怒るのか」
「どんなときに何をやってはいけないのか」

男の習性を学び、付き合い方のコツを覚えて、幸せな人間関係を作ってください。