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2021年3月30日火曜日

参考資料等(中学受験)第15章 米国型大学入試の光と影

 第15章 米国型大学入試の光と影


 第1節 日本の大学受験も米国型に変わるか
 第2節 もし国公立大も推薦AOが多数派になったら?


国立大学も推薦AOを増やす方向で、特に名古屋大や東北大が積極的という記事。

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「定員の30%に」 国立大学が推薦・AO入試を拡大する理由 難易度・日程は?

国立大学協会は「定員の30%」目指す

文部科学省によると、2016年度入試で国立大全82大学中79大学(96%)が推薦入試を、51大学(62%)がAO入試を実施した。ただ、入学定員に占める比率をみると、推薦入試が12%、AO入試が3%と、増えているとはいえ私立大に比べると比率は低い。東大推薦入試の募集人数も全体の3%程度で、拡大には慎重な姿勢だ。

だが、すべての国立大が加盟する国立大学協会は推薦・AO入試による入学者を21年度までに定員の30%に拡大する目標を立てた。「確かな学力と多様な資質を持った入学者を受け入れる」(里見進・前会長=東北大総長)のが狙いだ。強制力はないが、名古屋大が推薦やAOなどの定員比率を現在の17%から35%まで引き上げる方針を打ち出し、東北大も現状の20%程度から30%まで増やす計画を立てるなど、各大学で入試改革の検討が進む。(略)
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ただし大学側は学力低下に危機感を覚えており、東北大学などは「学力重視のAO入試」を標榜しているとのこと。AO入試組と一般入試組の年収格差が66万円というのは、なかなか衝撃的な数字です。

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データで見る教育格差「AO入試組と一般入試組の年収格差66万円」
メーカーの技術力も低下している
プレジデント 2020年4月17日号
野澤 正毅

入試タイプによって年収に70万円の差が
AO・推薦入試の野放図な拡大で、大学生の学力低下という弊害も顕在化する。14年に発表された中教審の答申では、一部の大学で「AO・推薦入試が本来の趣旨・目的に沿ったものになっていない」と疑義を呈しており、政府も問題視するようになったことがわかる。学力不足の学生の増加は、大学の教育現場にも混乱を招き、AO・推薦入試に批判的な大学教員も増えた。
(略)そうした風当たりが強まったのを受けて、AO入試を見直す動きが強まった。文科省もAO・推薦入試制度の改革に乗り出し、11年度から「学力の把握」を大学に義務付けた。具体的には、AO入試では、「各大学が実施する検査(筆記、実技、面接等)の成績」「大学入試センター試験の成績」「資格・検定試験などの成績等」「高校の教科の評定平均値」のいずれか1つ以上を、出願要件や合否判定に用いることにした。図4にAO・推薦入試の歴史を示したが、この11年度は大きな分岐点となったようだ。
一方で、難関大学では、学生の質を担保するため、AO入試でも独自に学力検査を取り入れたケースが少なくない。00年に国立大学で初めてAO入試を導入した東北大学は、一貫して「学力重視のAO入試」を標榜している。AO入試でも、センター試験か、もしくは適性試験や小論文といった学力を検査するテストを受験生に課す。そのためAO入試の難度も高く、先の東北大学ではAO入試で不合格になった後、一般入試で合格してリベンジを果たす学生が毎年150人以上いる。

21年度には、大学入試制度のさらなる変更も待ち受けている(図5参照)。現行のAO入試は「総合型選抜」、推薦入試は「学校推薦型選抜」と名称が変わり、いずれの選抜方法でも、調査書などの出願書類だけでなく、「各大学が実施する評価方法」、あるいは「大学入学共通テスト」も取り入れ、学力重視へとシフトする。ということは、学力の高い受験生は、AO型入試でも有利になるわけだ。
受験生の現役合格志向が強まるなか、中堅クラス以上の大学では、AO型入試が選択肢の1つとして受験生の人気を集め、難度もアップしそうだ。その半面、底辺クラスの大学では、退学者を大量発生させるAO型入試の実態は変わらず、わざわざAO入試で進学するのにどれだけ意味があるのだろう。どうやら「大学の二極化」はAO型入試でも進んでいくようだ。
(略)
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 第3節 チャンスも増えるが、労力はさらに増える


大学受験は推薦AOが多数派になったため、専門塾が活況とのこと。
まあそうですよね。高校生に就活やらせるようなもんですから。
そのうち専門のコンサルも流行するでしょう。

学力だけの勝負ではなくなったのですから、富裕層・有力者・都市部などが有利になることは容易に想像できます。子供が一番大変ですが、周囲の人々も大変な労力を投入しなくてはなりません。

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大学受験はAO・推薦が多数に まるで就活、専門塾も
「育てる入試」を考える(上)

AO・推薦入試をめざす生徒の間で存在感を増しているのが専門の講座を開いている塾や予備校だ。「問い合わせや受講者数は前年比3割増」という大手の早稲田塾では、生徒を中心に担任や講師がチームを組み、興味・関心の深掘りや将来ビジョンの明確化を促し、志望理由書や面接で役立つ表現力も育成するという。各分野で活躍する大学教授ら有識者を招く「未来発見プログラム」には、竹中平蔵・慶大名誉教授との「世界を知るサマースクールin 香港」や、ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院の教授陣によるレクチャーもある。同塾事業本部の大沢雅紀本部長は「AOで難関大学を狙うには、高3から小手先の小論文・面接対策などをやっていたのでは太刀打ちできない。できるだけ高1、可能なら中3の終わりから来てほしい」と訴える。

保護者が必死に子どもに伴走するケースもある。AO専門塾に高2から週3回通い、春休みや夏休みの特別講座も受講したという女子生徒の母親はこう話す。「特に大変だったのが『ポートフォリオのデザイン講座』。いいものに仕上げるために、パソコンやイラストレーターなどのソフトまで買いました」。講座は6日間、朝10時から夕方4時までみっちり。その日に添削指導された内容を翌朝までに修正しなければならず、中身について一緒に悩んだり、過去にもらった賞状のコピーのためにコンビニまで走ったり、未明まで親子で格闘した。「学校ではサポートしてもらえないので、どうしても塾に頼らざるを得ず、2年間トータルで約300万円を注ぎ込みました」という。

受験対策の過熱は、高校生が「志望理由書や活動報告書に書くネタになるから」という理由でビジネスコンテストやボランティアに参加する本末転倒な事例も生んでいる。(略)
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 第4節 階級の固定化を助長し、不公平感が増す
 第5節 米国は日本以上に「カネ・コネ社会」で「同調圧力が強い」


米国でスポーツ推薦を利用した大規模な裏口入学が発覚し、米有名女優ら富裕層40人以上を訴追された事件について。様々な人が記事を書いていました。

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米名門大で大規模な裏口入学、米有名女優ら富裕層40人以上を訴追

2019年3月15日

米人気ドラマ「デスパレートな妻たち」への出演で知られる女優、フェリシティ・ハフマン氏を含む40人以上のセレブや大手企業関係者が12日、大学入試での不正に関わったとして訴追された。子供の大学入試試験での不正行為や、スポーツをしていない子供が推薦枠で入学できるよう画策した疑い。
入学先には名門のイェール大学やスタンフォード大学、ジョージタウン大学が含まれる。大学側の関与はないとみられる。

捜査当局によると、ロックリン被告と、同じく起訴された夫でデザイナーのモッシモ・ジャヌリ被告は、実際にはボート経験のない娘2人が南カリフォルニア大学(USC)のボートチームへの偽の推薦枠を得られるよう、50万ドル(約5500万円)を支払ったという。娘2人は現在USCの学生だ。ジャヌリ被告は自宅を担保に入れて保釈保証金100万ドル(約1億1000万円)を支払った。

捜査当局によると、これらの不正行為でシンガー氏が受け取った額は、2011年から2018年の間で2500万ドル(約27億9000万円)に上る。今回訴追されたのは、保護者33人、スポーツのコーチ13人およびシンガー氏の事業関係者たち。

イェール大学の女子サッカーコーチには、実際にスポーツをしていない学生を受け入れるために40万ドル(約4400万円)が支払われたとされる。この見返りに保護者はシンガー被告に120万ドル(約1億3300円)を払ったという。ジョージタウン大学に娘を入学させるため、テニスのコーチに賄賂を渡し、試験でも不正を行なう見返りとして、何十万ドルも支払った保護者もいた(略)
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一流大の不正入学事件で露呈したアメリカの闇
富裕層でないと一流大学に進学しにくい
安井 明彦 : みずほ総合研究所 欧米調査部長 
2019/03/16 5:40

3月12日、アメリカ連邦検察当局は、一流大学への不正入学を行った容疑で、33人の保護者を含む50人を訴追した。不正を仲介したウィリアム・リック・シンガー被告は、大学進学のための学力試験「SAT」や「ACT」といった標準テストでの不正や、本来であれば資格がないスポーツ推薦枠をコーチなどへの賄賂を使って利用するといった手口を使い、一人当たり40万ドルから120万ドルの報酬を得ていたという。訴追された保護者には、著名な女優や実業家等が含まれ、エール大学やスタンフォード大学、ジョージタウン大学といった一流大学が標的となった。

不正を仲介したシンガー被告は、今回の手口を裏口(back door)ではなく、通用口(side door)と表現する。シンガー被告に言わせれば、一流大学への入学には、3つの入り口がある。正面入り口(front door)に堂々と出願するのが不安であれば、巨額の寄付金等を使って裏口に回ればいい。しかし、裏口は確実ではなく、費用もかさむ。そこでシンガー被告が案内したのが、割安で確実な「通用口」だった、というわけだ。
ここでいう裏口入学は、あくまでも合法的な手段である。訴追を行った検察当局の担当者も、「われわれが問題にしているのは寄付金ではない(中略)詐欺行為を問題にしているのだ」と述べている。図らずも、合法的な裏口の存在を認めた格好である。

富裕層に有利に働くのは、寄付金だけではない。大学によっては、卒業生の子息であるという事実が、入学の際に有利に働く場合がある。一流大学を出て成功した暁には、同じ大学に進む足がかりを子息に与えられるわけである。
ハーバード大学では、学生の14%が卒業生を保護者に持つという。2009~2015年を平均すると、同大学に卒業生の子息が合格する割合は30%を超えており、それ以外の出願者の約6%を大きく上回る。2018年の調査によれば、私立大学の42%、公立大学でも6%が、保護者が卒業生であるかを合否判断の材料としている。

アメリカの大学の競争は厳しい。上位ランクの確保は、死活問題である。2015年のアメリカでは、全体の約2割にすぎない倍率2倍以上の大学に、出願者の4割弱が集まった。『USニューズ&ワールド・リポート』誌のランキングにおける上位50校では、2029年までに出願者が14%増加すると見込まれる一方で、地元の学生が多い地方の4年制大学への出願者は、同じ期間に1割以上減少するという。

アイビー・リーグなどの有名私立大学では、学生の約15%が所得階層で上位1%の家庭の子息である。これは、所得階層で下位50%の家庭の子息が占める割合(約14%)を、やや上回る水準だ。(略)
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栄陽子の留学コラム
アメリカの大学で不正入学が発覚! その巧妙な手口とは?


(略)
優秀なアスリートを捏造?
そこで、とある教育コンサルタントが目をつけたのが、スポーツでした。

アメリカの大学スポーツは、チームが優勝したり活躍したりすると大変な宣伝効果がありますので、とくに大規模大学では、優秀なアスリートの獲得に力を入れています。

とくにプロスポーツとしても非常に人気の高い野球やバスケットボール、アメリカンフットボールの試合は、プロを凌ぐほどの規模のスタジアムで行われ、全米でテレビ放映されて、とても盛り上がります。

この教育コンサルタントは、入学希望者がまったくスポーツ経験がないにもかかわらず、高校時代にスポーツ選手として活躍したかのように見せる書類を捏造したということです。

選手の首をすげ替える写真まで用意したようですから、相当なものです。大学のコーチや監督にも賄賂をたくさん渡していました。

入学後は、病気やケガで選手として活躍できなくなったと言い訳するそうです。
SAT®などの共通テストには、試験会場の監督者を巻き込んで、替え玉受験をしたり、1つの試験会場にかかわる全員を巻き込んだりと、かなり芝居がかった大掛かりなやりかたをしていました。(略)
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 第6節 米国では前途有望な若者が突然自殺する


米国の大学は私立が国公立に対して優位にあり、日本とは逆だという話。
言われてみればその通りですが、なぜなのかは今まで深く考えたことがありませんでした。

下の記事はやや古いのですが、ある時期の世界大学ランキングトップ30のうち半分の15が米国の大学です。しかし州立大は14位のミシガン大学と21位のカリフォルニア大学バークレー校だけで、あとは全部私立なのですよ。シカゴ大・ペンシルベニア大・カリフォルニア工科大まで私立だとは知りませんでした。名前聞いただけで州立だと勝手に思っていたのです。
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世界大学ランキングの上位大学はどのくらいの予算規模を持つのか?
国立大学職員日記 / 2012-05-07 07:00:00
(略)
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米国の金持ちトップ50人の資産は2兆ドル(約220兆円)にのぼり、下位50%の1億6500万人分に匹敵するという記事です。
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米金持ちトップ50人の資産2兆ドル、下位50%の1億6500万人分に匹敵
2020年10月9日 14:50 JST

米国の金持ちトップ50人の合計資産額は、下位半分に属する米国民の富の合計とほぼ等しい。新型コロナウイルスは少数の億万長者が偏った恩恵を受ける経済の変化を加速させた。

  米連邦準備制度理事会(FRB)がまとめた2020年上期末までのデータで、人種、年齢、社会的階層による著しい資産格差が浮き彫りになった。上位1%の富裕層の合計純資産額34兆2000億ドル(約3620兆円)に対し、下位50%(約1億6500万人)の資産額は合計2兆800億ドルにとどまり、全米の家計資産の1.9%にすぎない。

  一方、ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、金持ち上位50人の合計資産は今年初めに比べ3390億ドル増え、約2兆ドルに達した。(略)
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米国の自殺率が上昇し、今では日本とあまり変わらないという記事。
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2019/12/14 12:00
自殺が他殺を上回るようになった米社会の「病巣」

アメリカでの自殺率が上がっている。人口10万人あたりで、何人自殺したのか、というのが一般的な指数のようだが、現在、アメリカの平均は人口10万人当たり13.7人の自殺率で、世界で34番目。日本はもう少し高く、14.3人で第30位だ。

アメリカ疾病管理予防センターによると、この自殺率が、2007年から2017年の10年間で24%も上昇した。ことに10歳から24歳の青年層の自殺率にいたっては56%も上がったという報告が出され、アメリカ社会は驚きを持って受け止めている。

青年層では他殺も増えており、こちらはとても重苦しいが、そちらのほうの増加率は18%と3分の1で、自殺率の増加だけ飛び抜けている。この状況について、同センターの統計士であるサリー・カーテン氏は、かつては殺人による死亡率が自殺率を上回っていたのに、この10年で逆転したと記した。

いまや、自殺が事故死(自動車事故または薬物中毒などによる)に次いで2番目の死亡原因となり、アメリカ社会も戸惑いを隠せない様子だ。(略)
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米国では特に10-14歳の自殺率がきわめて高く、日本の10万人中1.3人に比べて米国4.45人と日本の約3.5倍にもなっています。

「ソーシャルメディアで楽しそうな笑顔の写真を掲載していても、その実はどうしようもない不安や孤独感に襲われ、そこから逃れるために自傷行為や薬物乱用を繰り返すアメリカの若者はとても多い。」とのこと。米国人はやたら他人と「つながりたがる」人たちだなと感じていましたが、心の底では孤独なのかもしれません。

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2021/01/27
アメリカの若者が直面する「タナトス」〜死への欲動〜


 アメリカの自殺率はそんなに高くないイメージがあるが、実は10~24歳の自殺率は日本よりも高い。とくに10~14歳という思春期前期における自殺率がきわめて高く、日本の10万人中1.3人(自殺者数71人・2016年調べ)に比べてアメリカでは10万人中4.45人(自殺者数596人・2018年調べ)であり、日本の約3.5倍にのぼる。また、15~24歳という思春期後期~若年成人期における自殺率もアメリカでは10万人中14.25人(自殺者数6,211人・2018年調べ)で、日本の10万人中12.1人(自殺者数1,431人・2016年調べ)より2.15人(10万人中)多いという調査結果が出ている。

ソーシャルメディアで楽しそうな笑顔の写真を掲載していても、その実はどうしようもない不安や孤独感に襲われ、そこから逃れるために自傷行為や薬物乱用を繰り返すアメリカの若者はとても多い。肥大化するタナトスに対処するには、それを否定して見ない振りをするのではなく認める事、「正しくない」と裁くのではなく理解しようとする事、そして、自分自身を許してただ受け入れていいんだと繰り返し自分に伝える事だろう。そうして、少しずつ希望や安心感が出てきたら、「死への欲動(タナトス)」は生きたいという「生への欲動(リビドー)」に変わっていく。(略)
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 第7節 不満が頂点に達した韓国の先行事例


韓国ではいつの間にか大学入試で推薦が7割となり、ソウル大学などは8割とのこと。日本の内申書にあたる「学生簿」に高校生がものすごく蹂躙されてしまうと書いてあります。まあ先生が進学先を決めるわけですから、そうなりますよね。そして不満が高まった結果、文在寅大統領は日本のセンター試験にあたる「定時枠」を拡大する方針に転換したということです。

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文在寅大統領も頭を悩ます…韓国の大学受験「7割が推薦」の深き闇
格差は拡大、なんだか日本と似ている…
2019/11/02
伊東 順子


しかし、私がもっとも注目したのは、この「学生生活記録簿」(以下、「学生簿」)の件だ。それが今の韓国の高校生にとってどれだけ重圧になっているか。それこそが大きな問題だと感じているからである。

それにはまず、韓国の大学入試制度についての認識を改めなければいけない。韓国は日本とは違って、「推薦入学」の比率がものすごく高い。それは大学によってばらつきがあるが、平均して約7割が推薦枠。つまり入学者の7割が試験ではなく書類選考(分野によっては実技)で決まってしまう。

国公立大学もまったく同じである。むしろトップ校の方がその比率が高いともいわれ、ソウル大学ではそれがが8割にも達する。

もともと、テストの点数に偏りがちな大学入試制度を改革し、受験生の負担を減らすのが「随時募集」の目的だった。ところが、実際に行ってみたところ、逆にこれは公平性を欠くのではないかという指摘が上っていた。

それとともに、今回の件で明らかになったのは、高校生と教師たちとの関係だ。この「学生簿」に高校生がものすごく蹂躙されてしまう。冒頭の高校生グループが、「その作成が終わった後」で学校への抗議行動を起こしたのは、教師たちのもつ権力が恐ろしいからだ。「学生簿」にどのように書かれるか。それを心配しながらの高校生活は非常に厳しいものになるのではないか。

文在寅大統領は、この大学入試における不公平・不透明さをどのように考えているのだろうか。

驚いたのは10月22日の国会施政演説で、大統領が突然「定時枠の拡大」を表明したことだ。教育改革も文政権にとって重要な課題の一つだが、こんな具体的なことを大統領が突然言うのには驚いた。そもそも大統領は「随時論者」だったはず。もちろん、「随時」の欠陥はずっと問題にしてきたようだが、それにしても突然だった。(略)
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韓国の大学入試制度については、このあたりを参考にしました。
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http://koreanlife.org/2019/06/06/university/
【韓国在住ママ必見】韓国の大学入試制度はこうなっている!(大学入試編)
2021.02.18

推薦(수시)or 大学修能試験(정시)?

韓国でスヌン(大学修能試験)の日には受験生が遅刻するとパトカーで乗せて行ってくれたり、出勤時間をずらす会社もあるほど、韓国でスヌンは一大イベントですよね。
それが近年変わりつつあるのです!

下のグラフは2020年度、2021年度の大学入試の募集人数です。
ほとんどの受験生が推薦で大学に行くことがわかります。
大学修能試験を受ける人は少なくなっているのです。

実際は修能試験を全く受けないのではなく、修能試験と推薦のどちらも受けていて、結果的に推薦で行く人が多いというのが現状です。(略)
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韓国人が語る韓国の推薦入試の実態。
「偉い人の裏口入学として使われている」とぶっちゃけています。
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韓国は推薦入試が8割【裏口入学・何かに秀でること】
2020/06/01
韓国のふーみんことカリスさんが韓国の推薦入試事情を語りました。日本も推薦重視に変わると予想するその理由とは?(略)
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