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2018年9月10日月曜日

高知能者のコミュニケーショントラブル:第4章第8節 IQ120がリーダーに最適

第4章 みにくいアヒルの子 - 高知能児の苦悩

 第8節 IQ120がリーダーに最適

より、



ある研究によると「知能指数が120ぐらいの人こそリーダー向き」で、それより高くなると周囲の理解を得にくくリーダーシップを発揮しにくいとのこと。
これは何となくわかる気がします。
知能指数120といえば、学力偏差値で63.3にあたります。図表 5を見てもわかるように、100人いれば上から数えて9番目の知恵者です。人間が10人いればそのうちひとりぐらいは存在する、「どこにでもいる小集団のリーダー」ということになります。
もうひとつ重要なのは、この人々は「高知能者でありながらコミュニケーショントラブルが生じにくい水準にある」ことです。というのも「知能指数が20以内であればコミュニケーションできる」ので、知能指数140から100の人々をカバーできます。これは図表 7を見てわかるように、実に全人口の49.6%にあたります。

「上位10%以内に入る知能を持ち、かつ知能が比較的高い約5割の人々とコミュニケーションできる」

これは民主制度において、すさまじい強みとなります。最もコミュニケーション範囲が広い知能指数100の人でも、約8割のカバー率なのです。そこから知能が高くなるにしたがってコミュニケーションに問題が発生しますが、そのデメリットが大きくならない範囲で高知能のメリットを生かすことができる水準なのでしょう。
またノーベル賞受賞者の知能指数も飛び抜けて高いわけではないようで、平均すると120ぐらいと言われています。そして東大生の平均IQ120ぐらい。学問や研究の世界でも単に知能指数が高いだけでなく、「ひとつのことに打ち込む姿勢」や「コミュニケーション能力」を備えていることも必要なのかもしれません。

知能指数120は各地・各年代に散らばっている現場のリーダーたちと共感し、協力を得やすい最適なレベルなのでしょう。
(以下略)

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