第2節 上位5%の知能がその国の経済に大きく貢献
より、
さらに面白い調査があります。
2011年に90カ国で行われた研究調査で、「人間の知能、特に最も賢い5%の人の知能が、その国の経済に大きく貢献している」ことが明らかになったそうです。
これは感覚的になんとなく知っていた人も多いでしょうが、そのような研究が出てくると「やっぱりそうか」と思ってしまいます。
というのも1990年代以降は情報技術の発達によって産業界のルールが変わってしまい、
- 競争はグローバル
- スピード勝負
- 勝者総取り
の傾向が強まったからです。
IT革命前は、そこそこの知能の人々が知恵を出し合って協力することが何よりも重要でした。いまだにそのような構造が残っている産業も多いです。
しかし今の情報技術や企業経営の世界では、一部の天才が能力を発揮できるようにサポートすることが勝利への近道なのです。
ひとりの天才が作ったソフトウェアは、100人のプログラマが莫大な資金と時間をかけて作ったものに勝ります。
ひとりの天才に率いられた企業は、ライバル会社をなぎ倒して市場の利益を独占します。
今の情報技術や企業経営の世界では、
一部の天才を周囲の人々が徹底的にサポートする
という体制の方が、勝利を得やすいというわけです。
0 件のコメント:
コメントを投稿