リベラルを標榜する組織において、ひとりひとりは「理想社会を実現する」ことを目指して努力しているのかもしれません。しかし「自分だけが正しい」と思っている理想主義者ばかりが集まると、問題解決を忘れて対立や抗争をエスカレートさせてしまうのです。
彼らにとって「自分が考える理想社会」に反対する人々は許せない存在です。すると彼らは「理想を実現する」前に「まず権力を握って」「悪人を消し去る」ことが必要だと考えます。そんな状態が続くうちに「権力を握ること」「悪人を懲らしめること」自体が目的化してしまい、人々を片っ端から叩き潰す習性が身に着いてしまうのです。
このような人々が目指すポジションは、詰まるところ以下のようなものです。
l 自分がその理想社会の絶対的守護者であること
l そのためにふさわしい特権を持ち、特別な待遇を得ること
l 人々から尊敬を払われ、批判されたり地位を失ったりする可能性がないこと
つまり理想主義者たちのリーダー像を突き詰めると、「独裁国家の指導者」や「カルトの教祖」に行き着いてしまうのです。
したがってリベラルや左派のグループ内では、内ゲバが絶えません。誰かがいったん強い権力を握ると、敵対勢力の残党はもちろんこれまでの仲間や功労者たちを一気に粛清します。それに苦言を呈する賢者や、真実を報道するメディア、眉をひそめて噂する人々も粛清します。それは全体主義国家では「本当の虐殺」になりますし、民主主義国家では「グループからの追放」という形になります。リベラル団体では度重なる抗争と粛清の末に、サイコパス支配が確立するのです。
(以下略)
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