スポンサードリンク

pt>

2016年10月8日土曜日

いつでも本が近くにあった



小さな頃から、本屋や図書館が大好きでした。

置いてあるシリーズものを片っ端から読破するのが快感でした。

人口2万人の小さな町の本屋では、ツケで何冊でも買ってよいと親に言われていました。

若い頃は体力があったので、本屋に寄って3-4冊立ち読みをして頭に入れたあと、1冊だけ買って帰りました。

カネがなければ6時間立ち読みし、買わずに帰るような狼藉者でした。

古本屋でメジャー作家のマイナー作品を見つけるような楽しみ方もしていました。

今でも本屋を待ち合わせ場所にしておけば、数時間待たされてもあまり怒らないでしょう。



本屋や図書館は、自分にとって宝島なのではないかと思います。



もちろん上には上がいることも知っています。

蔵書保管のためだけに一軒家を借りている人がいます。

神田神保町あたりをうろついて、価値ある古書を発掘する人がいます。

毎日プロとして何十万字も読む人がいます。

そのような「筋金入りの本好き」には到底かないません。

私レベルだと、どこにでもいる「軽い活字中毒」の日本人なのです。



「何かを書いて名を残そう」と、思っていたわけではありません。

しかし私は昔から、図表と文章を書いて考えを整理する習性がありました。

PCで文章が書けるようになると、その編集性と再現性に感動しました。

水を得た魚の気分でした。



自然と書き物が多くなり、自分だけのメモとして埋もれさせるのが惜しくなってきました。

せっかくだから本にしようと思い、近くの東洋経済さんに持ち込みました。

なんとそれが企画を通り、初原稿からメジャー出版という縁に恵まれました。

その付き合いは今でも続いています。

今では考えられない蛮勇、そして僥倖だったと思います。




0 件のコメント:

コメントを投稿