しかしネットの登場で、あらゆる産業に革命が訪れました。
- コストの安さ
- 情報伝達の速さ
- 相手の意見を聞ける双方向性
- すぐに修正できる柔軟性
どれをとっても、従来メディアをはるかに上回る革命的な武器だったのです。
ネットが登場したときから、あらゆる業界で「中抜き現象」が起こることは予想できていました。
人と人、業者と消費者などが直接繋がり、間に立ってフィルターをかけたり交通整理していた人々が不要になったのです。
今ではメールも、同級会の連絡も、旅行の予約も、銀行振り込みも、プレスリリースも、ニュースも、宣伝でさえすべてネットです。
メディアも例外ではありません。
ネットでは価値のある情報やツールが、ほぼタダで手に入ります。
玉石混交の書き込みの中から真実や法則を推測する作業は、知的興奮にあふれています。
相手の嘘や思考癖を見抜いて評価する技術は、ネットで磨くのが一番です。
人々のメディアリテラシーは飛躍的に向上しました。
これまで受け身でしかなかった「情報の消費者」が自ら情報を発信し始めました。
- ホームページ
- ブログ
- ツイッター
- 動画
誰もがカメラやマイクを持ち歩き、すぐにそれを世界に発信するプチメディアとなったのです。
かつて、マスメディアは「情報の門番」として権力を振るっていました
ひとつの意見があたかも正しいように取り上げ、世論を誘導することができました。
たとえ「嘘」であっても、彼らが報道すれば「事実」になったのです。
しかし今や、マスメディアの嘘・矛盾・隠蔽はすぐ暴かれるようになりました。
近年では大昔にネットで流行した動画や物語が、テレビなどで取り上げられるようになりました。
ネットという巨大な精錬所で勝ち残ったなら、マスメディアに乗せても間違いありません。
中抜き現象が進み末端が力を持った結果、逆に末端からマスに吸い上げられるコンテンツが増えたのです。
それと同じ流れが、出版業界にも来ているのだと思います。
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